オラが町のブログ

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大手メーカーの安売り食用油は危険!(FBよりシェア)

食用油の基礎知識(及び反論者の思考解析)

2012年10月2日 17:30

2012.07.18執筆記事(追補・加筆修正)

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*食用油の基礎知識(及び反論者の思考解析)

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食用油は、調理に欠かせないものですが、これらの製法、原材料などが公開されることは稀です。正しい食用油の知識は、その原材料や製法の中にあると言えます。

原材料に遺伝子組み換えの原材料が含まれるものは、そもそも論外ですが、油の製法について正しく知ることが、健康を守る秘訣です。

 

▼劇薬物質のオンパレードで造り出される「サラダオイル」

 

一般的なサラダオイルなどは、最もリスクが高い油と言えます。原材料は大豆油や菜種油、綿実油やコーン油、ごま油やオリーブ油などの食用油を混ぜ合わせて作られます(混合率等は企業秘密)が、精製時に「n-ヘキサン抽出」を行うものが主流であり(n-ヘキサン[ノルマル-ヘキサン]=石油系の劇薬)、同時に加熱処理を加えることで、精製時に油の分子構造がトランス型(トランス脂肪酸)に変化してしまっています。

 

さらに、ヤシ油などは、脱色(活性白土)、脱臭(乳酸)、風味付け(リン酸、クエン酸フィチン酸)、酸の除去(硫酸、塩酸、蓚酸[シュウサン]、苛性ソーダ)など、添加物と化学薬品のオンパレードです。

#以上は「加工助剤」として、この国では表示義務がありません。

 

当然のことながら、原材料にもともと含まれている抗酸化物質などは見る影も無くなり、酸化しやすい油となるため、さらにBHA(ブチルヒドロキシアニール)やBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)などの酸化防止剤(発がん性物質の中でも直接牲発ガン物質に分類され、細胞化学反応を経ずに直接DNAと反応する物質)を添付され、製品化されています。

 

尚、欧米では規制対象で、全面禁止になっている地域もあるのが、この国で販売されている「サラダオイル」です。

BHAなどは、危険極まりない発がん性のため、厚労省が使用禁止にしようとしたところ、欧米からの圧力で断念した食品添加物です。

 

それぞれのキーワードを単体で検索ください。

とても恐ろしい物質であることが理解できると思います。

 

 

▼安心とされる「キャノーラ油(菜種油)」は本当に安全か

 

はじめに、キャノーラ油は、菜種のうち、品種改良されたキャノーラ品種から採油されたもので、厳密には菜種油と同じものではありません。そして、混ぜ合わせの原材料ではなく、単体の原材料を使用しています。

大手製品では、精製過程で「n-ヘキサン抽出」を行うのが一般的で、添加物や化学薬品等による処理(苛性ソーダ・蓚酸などは菜種油を作る際に最も多用されています)、高熱処理などを行っています。

トランス脂肪酸を生成させてしまっています。

 

繰り返しになりますが、苛性ソーダ・蓚酸などは、この国では「加工助剤」として扱われ、表示義務はありません。

先進国(この表現は嫌いですが)の中で、「トランス脂肪酸」の表示義務が無いのも、この国だけです。

 

そして、原材料の問題があります。同じナタネでも、農薬や化学肥料を使用して栽培されたものには、残留農薬のリスクがあります。

 

 

▼補足:製法の危険性への反論、Q&A

 

▽▽▽Q1『反論:「n-ヘキサン抽出」は原理的に揮発してしまい残存しない』

 

▽▽▽A1:回答

勿論、「n-ヘキサン抽出」はポピュラーな化学分析の手法として、残留農薬の検査などの食品検査でも使われています。

最大の問題は「n-ヘキサン抽出」で採油した後、揮発性のノルマンヘキサンを揮発させる(他にも物理・化学的処理を行った状態)ための高温加熱処理が「トランス脂肪酸」を生成するということです。

 

また、「n-ヘキサン抽出」は他の分野でも使われる手法で、「エッシェンシャルオイル(アロマオイル)」や「化粧品香料」の抽出にも使われています。この、有機溶剤抽出法の場合、現在の技術でも残留可能性がゼロではなく、免疫機能の低下や、アレルギーの原因になることがある、として注意喚起されています。(残留基準値は10ppm以下)

尚、ノルマンヘキサンの致死量は吸入で190ppm、ばく露管理濃度40ppm。

 

 

▽▽▽Q2『反論:「苛性ソーダ」は中和されるから安全』

 

▽▽▽A2:回答

苛性ソーダについては、安全とされている無添加石けんの製造法(この場合は「中和法」など)にも使われる物質で、一般的に言われるとおり中和が可能です。

問題は、食用油の製法で言うと、ノルマンヘキサンによって溶かし出された油はその後、リン酸塩蒸留され、苛性ソーダによって中和され、粘性が除去され、漂白剤が加えられ、さらに高温蒸気(230〜245℃)で脱臭されて完成……。ここまでに、さまざまな化学物質が加えられた状況で、最後まで安全を保てるのかという疑問です。少なくとも、原料に含まれる有効成分は「死滅」しています。

 

[補足]

菜種油の製法による「有効成分の死滅」の意味するところは、一例を挙げれば原材料の菜種に含まれる「抗酸化物質」への影響です。「n-ヘキサン抽出」を行うことで、そもそも含まれていた「抗酸化物質」が無くなってしまいます。

 

この場合、「抗酸化物質」は酸化を抑える(日持ちが良くなる)効果があることで「≒ 有効成分」として捉え、その効果が消え失せ、前述したBHAなどの最悪の酸化防止剤を添加せざるを得なくなることを「≒ 死滅」と表現しています。

 

学術的に表現するならば、「死滅する」ではなく「失活する(化学物質などの活性が失われ、反応を起こさなくなること。不活性化。)」だ、との指摘も受けましたが、勿論その表現が正しいところですが、このような専門用語を持ち出す際の専門家の意識は、説明するよりも、煙に巻くことに意識が働いていると言っても過言ではありません。

 

 

▽▽▽Q3『反論:「蓚酸」は日常的な食べ物に含まれるから安全』

 

▽▽▽A3:回答

蓚酸(シュウサン)は、自然作物(芋類等)の中に含まれている物質ですが、自然界にあるのは有機蓚酸であって、無機蓚酸(高温でも変化する)ではありません。無機蓚酸は、血液中では不要物質として排出されますが、その際、「蓚酸カルシウム結石」の原因となり、さらにはカルシウムと鉄分の吸収阻害の要因となります。

 

 

▽以上の補足は、当初この記事を書いた際、専門家の方よりいただいた、大変貴重な反論へ回答させていただいた内容です。

 

 

▼「産地・成分表示」の現実を知ることが大切

 

最近では、食用油のみならず、販売されている食品の「産地・成分表示」を確認される方が増えてきていますが、この記事からも読み取れるように、①表示して欲しい情報が表示されていない、②「表示義務」を知らずに表示内容を過信している方が多い、というのが現実です。

今後は、①表示されていた情報が表示されなくなる、②誤解を与える記述が増える、という方向へ進んでいます。

懸念事項のひとつである、GMO遺伝子組み換え作物)の表示もうやむやにされていくことでしょう。

 

大切なのは、「買い物をする前に正しい情報を得ておく」ことに他なりません。

 

 

▼食用油の安全の目安

 

食品油を選択する際に安全度を重視する際の目安には、以下のようなものがあります。

 

①安心できる原材料産地を選ぶ

②農薬・化学肥料使用のものを避ける

③精製方法に化学物質・加熱処理を用いないものを選ぶ

#搾油法は圧搾法、昔ながらの手絞り法(非加熱)が良い

#濾過は、和紙で濾過する方式などが良い

④添加物や化学薬品等を使用したものを避ける

⑤原材料の品種に注意する(以下「菜種油」の例)

#非遺伝子組み替えの低エルシン酸種を選ぶ

#国産では「キザキノナタネ」などが有名

#エルシン酸(エルカ酸)は、過剰摂取をすると、

心臓障害を誘引する物質

 

食品大手の食用油には、上述の目安をひとつでも満たすものさえ、ほぼ見当たりませんが、古くからの製法で油を製造しているところでは主流の製法です。

 

また、一般に、ごま油やオリーブオイルが良いとされるのは、油脂含有率が高いため圧搾法でしか作られておらず、薬品を使った精製処理もされていないので安心というのが論拠になっています。

 

食用油について、すべてを記述するのは容易なことではありません。ここに記したのは、その入り口の話です。さらに多くの情報を得て、必要な油を入手し、試してみることが良いと思います。

 

 

▼本当に良い油の効能

 

良い油を使うと調理効率も上がり、出来上がった料理も見違えるほど、風味良い仕上がりとなります。身体に良いことは、食べて実感できます。

 

伝統的製法の油を否定する意見の中に「酸化防止剤が含まれていない油は、日持ちがしないのが難点」というものがありますが、伝統的な製法で作られた食用油は、自然本来の「抗酸化作用」により、日持ちがすることも特筆すべき点のひとつです。一例を挙げると、伝統的製法でつくられた菜種油は、揚げ物に使用しても、その後の処理(カスを取り除き、陶器などのポットへ密閉・冷暗所保存)をしっかりすることで、一般の油の3倍近く長持ちするとも言われています。また、揚げ物の後、梅干し(伝統的製法の)を揚げることで油をリフレッシュする効果があることも先人達の知恵によるものです。

 

良いものでも価格が高すぎるという意見もありますが、良質な油を選択するということは、健康を守るための必要経費と考えることもできます。そもそも、和食は、それほど油を多用しなくても美味しく調理することが可能です。

油を使わなければ、さらに身体に悪い「合成洗剤」等を使わずに(無添加洗剤でも油は落ちますが)水洗い程度で汚れの洗い落としが可能です。

すべては、生活のあらゆる場面と連鎖しているのです。

 

食材には本来すべてが命(ここでは生命力)を持っています。その命をいただくからこそ、それが生きる原動力となり、自然の恵みに感謝をする心を持つことにつながります。極論すれば、利益や経済効率ばかりを先行させ、化学物質漬けにすればするほど、その源泉が失われ、害悪しか生まないのです。

 

正しい知識を得て食用油の選択することで、健康を守るために役立つことは言うまでもありません。

 

 

▼参考:「科学的論拠」で反論する専門家の思考

 

「科学的論拠」とは、往々にして「単体の物質」の議論になりがちです。化学物質は、他の化学物質と混じり合うことで確実に変異します。体内に摂り込まれてた化学物質が、既に体内に蓄積されている他の化学物質と反応して有害な働きをすることは、多くの論証が得られているのです。

 

「同じ名前の物質」でも自然作物中のものと、人工的に造られたものでは、「似て非なる物」であり、すべての人工的な物質が違うとは言い切れないかもしれませんが、「違うものが圧倒的に多いのが現実」です。

 

一部の専門家からは、「糖尿病患者に投与されるインスリンは、生体のインスリンと全く同じ効果がある」と反論を受けたこともありますが、インスリンは(以下、一部専門用語解説で申し訳ありません。)、投与後効果の持続性(かつ速効性)のために、塩基性アミノ酸インスリンB鎖のC末端に結合させる方法や、アミノ酸を「天然型とは異なるものに置き換えた誘導体」が開発されているのも事実です。

即ち、インスリンの効果がすぐ現れない原因の1つは、インスリン分子には自己会合する性質があるためと考えられており、この問題の解決を目指し、アミノ酸を置き換えて自己会合を起こしにくくした誘導体が開発されている、ということです。

 

この時点で、少なくとも生体のインスリンとは異なるものとなっています。また、長期にわたるインスリン注射の弊害(副作用)が幾つも起こることも明らかになっています。これらも人工的に造られたインスリン治療によるもので、「生体のインスリンと全く同じ効果」であるとは言えないのです。

 

さらに議論を進めると、世の中には 100%安全なことはなく「交通事故や殺人事件のリスクの可能性もある」として、「食用油の安全性」から大きく外れ、比較する次元を変えようとすることも起こります。議論にならない話であることは言うまでもありませんが、敢えて言うのであれば、抜本的な違いのひとつは、前者(事故)は意図せず起こること、後者(油)は意図して避けることができるリスクであるということです。

 

また、いわゆる「科学的な問題」に、「危険な論拠」がなければ、「安全な論拠」もないのが公平な物の判断です。

 

大切なのは、事実を知る機会が失われている現在の社会にあって、「事実を知る」ということであり、事実を知った上でどう行動するかは、本人次第ということです。枝葉の議論の「勝ち負け」ではありません。

 

 

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