オラが町のブログ

管理人による独断と偏見のブログです。少し辛口ですが地元と人々を愛するが故のこと。

サプリを飲んでる人なんてまだいるの?(FBからシェア)

サプリメントには要注意

2012年5月31日 13:21

 

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サプリメントには要注意

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この国でも馴染みが深くなった「サプリメント」ですが、歴史から振り返ると米国における 1994年の「栄養補助食品健康教育法(DSHEA)」の成立以降、注目を浴び始めた経緯があります。さて、この「サプリメント」。本当に身体に良いもの なのでしょうか。実際は摂取することで健康リスクが高くなるものが多く、健康被害が出るもの、効果が充分に得られない(表示成分が含まれていない)ものな どが多いのが実情です。どうしても必要な場合には、現在の食生活と健康状態、服薬状況等に留意し、正しい専門家などの指導の下、使用する必要があります。 最も効果的なのは、食事から必要な栄養素を得ることです。

 

サプリメント業界の裏側

 

サプリメント業界は、いわゆる「不安産業」のひとつで、メディアも駆使しながら健康不安を煽り、誤った情報を垂れ流し、必要のない商品購入の動機付けを行う産業でもあります。しかも医薬品と違いサプリメントは「健康食品」の分野のため規制も緩慢で、健康被害を被る方々も後を絶ちません。

 

現在の社会は「健康不安社会」です。しかも「健康格差」も拡大の一方です。不必要な情報に惑わされることなく、正しい情報で判断することが最も大切なので す。そうでなければ、次々と飛び込んでくる健康情報と称する「釣り広告情報」によって不健康になり続け、健康を求めて貴重な財産をバラマキ続け、市場をさ まよい歩く「健康難民」となってしまうのです。

 

以下に、サプリメントについて、留意すべき5点を挙げておきます。

 

▼1.特定栄養素の過剰摂取になりやすいサプリメント

◎過剰摂取による副作用が危険

 

すべての栄養素は、身体に良いからと言って過剰に摂取し過ぎるのも身体には良くありません。

大概のミネラルは過剰摂取しても体外排出されることが多い(ビタミンCなど)のですが、脂肪組織への沈着性が高い脂溶性ビタミン(A、D、K)などは過剰症が出やすくなります。

摂りすぎても毒になる、ということです。

 

[事例]

 

#ビタミンA過剰症:皮膚乾燥、無気力、眼球乾燥、食欲不振、吐き気、脱毛、肝脾腫大、四肢長管骨の有痛性腫脹、頭痛、悪寒、関節痛、口唇炎、等

 

#ビタミンD過剰症:高カルシウム血症、腎障害(多尿)、石灰沈着、悪心、嘔吐、食欲不振、等

 

#ビタミンK過剰症:溶血性貧血、核黄疸、高ビリルビン血症、等

 

#その他:イチョウ葉エキスやビタミンE、EPADHA血液サラサラ系)の過剰摂取は出血時に血が止まりにくくなる。ビタミンCの過剰摂取は下痢にな りやすくなる。青魚アレルギーの人はEPADHAでアレルギー反応が出ることがある。ナイアシンを摂りすぎると「ナイアシンフラッシュ(皮膚に赤い発 疹)」が起こる 。等

 

 

▼2.危険なサプリメントが存在するという事実

◎広告を信じる前に下調べが必要

 

国の健康食品の安全性・有効性情報にも掲載されることがありますが、サプリによっては、健康被害が確認されているものもあります。医薬品と違い、規制が緩いので「安全性の保証がないという根本的な問題」が存在します。

 

[事例]

 

#食欲抑制剤系、甲状腺ホルモン系、脂肪吸収阻害機能系の各サプリ、等

 

[参考]健康食品の安全性・有効性情報

https://hfnet.nih.go.jp/

 

 

▼3.医薬品との併用で危険なサプリメント

◎併用で起きる副作用が危険

 

医薬品とサプリメントは密接な関係があります。相互に作用して、時に甚大な副作用を及ぼすことがあります。

 

[事例]

 

#ビタミンC剤

炭酸脱水酵素抑制剤や鉄排泄剤は、ビタミンCと併用する事で尿路結石のリスク。

 

#ビタミンE剤

ビタミンEは、血栓防止薬や抗凝固剤等と同時に摂取すると、出血傾向リスク。

 

#ビタミンA剤

ビタミンAと同作用を持っている抗がん剤・角化治療剤等と同時摂取すると過剰症のリスク。抗生物質は頭痛、抗凝固剤は作用増大リスク。

 

葉酸

てんかん薬との併用は、効果を相殺してしまい、無効化のリスク。

 

#ビタミンB6剤

パーキンソン治療薬との併用は、効果減少リスク。

 

#ビタミンD剤

強心剤との併用は、不整脈、嘔吐等のリスク。

慢性腎不全や骨粗鬆症の治療薬同時併用は、高カルシウム血症のリスク。

 

#カルシウム剤

骨粗鬆症治療薬、抗生物質の同時併用は効果抑制リスク。

 

#鉄分剤

甲状腺ホルモン剤や抗生物質、抗菌剤等の同時併用は、吸収阻害リスク。

 

 

▼4.原材料によってはリスクが高いサプリメント

◎栄養素の原材料、種類の違いによっては危険

 

サプリメントに利用される栄養素と呼ばれるものには、それぞれ複数の種類があり、原材料も複数あることに留意が必要です。いずれにしても製法(原材料)や 種類が異なることで頭を悩ますより、食材からの吸収が最も無難で安全と言えます。個別の栄養素別に整理すると膨大な情報になるため割愛します。

 

[事例]

 

#カルシウム剤の原料

牛乳、小魚、サンゴ、ドロマイト、等

 

#カルシウムの種類(数十種類あり、それぞれに性質が異なります)

◎無機塩系カルシウム(代表的なものに「水酸化カルシウム」)

◎オキソ酸塩系カルシウム(代表的なものに「炭酸カルシウム」)

◎有機塩系カルシウム(代表的なものに「乳酸カルシウム」)

 

#「原材料産地表示義務無し」に隠れた危険

現在の法律では、健康食品に「原材料産地表示義務」はありません。結果として、残留農薬の混入原材料、汚染物質(鉛、カドミウム、ホルマリン、カビ等)の混入が認められるケースがあることも見逃せません。

 

 

▼5.場合によっては吸収されないサプリメント

◎他の栄養素とのバランスで吸収される

 

ビタミン・ミネラル類は、他の栄養素と作用することで吸収され、効果を発揮するものが多いのです。要は単体栄養素のみの摂取では効かないことが多いということです。では、マルチビタミンが良いのか、と言えば、そうとも限りません。

 

[事例]

 

#カルシウム

一番有名なのは、カルシウムとビタミンDの関係です。ビタミンDが扉(腸)の鍵を開け、カルシウムがそこから体内に吸収されると良く言われます。

ビタミンDは、直射日光の作用で、皮膚で生成されます。要は、陽に当たっていなければ、カルシウムを吸収することは難しいということです。

 

コエンザイムQ10

ミトコンドリアはエネルギーを産み出し、体脂肪を燃焼させますが、代謝システムを促すビタミン・ミネラルが足りていなければ、エネルギー生産はスムーズにいかず効果を得られません。

 

▼正しい栄養補給は、正しい食事から▼

 

現代人は栄養不足と言われます。確かに偏った食生活、身体に悪い食材の摂取やさまざまな条件等により、必要な栄養素で足りない成分があることも事実です。

かといって、正しい食に関する情報が得られるかと言えば、溢れかえる情報は誤った情報、ウソの情報、作為的な情報が主なのが現実です。

 

正しくない「栄養バランス・キャンペーン」に踊らされる必要はないのです。

 

世界では、優れた食文化(外国の専門医も認めざるを得ない健康食文化)を持つ、日本から学ぼうとする流れがあります。対して、この国では、諸外国の不健康食生活を取り入れようと必死です。

 

昔ながらの日本の食文化が、最も人間に対して安全で健康を維持する最良のものであるのが世界が認める真実なのです。

 

サプリメント」は、健康を求めてさまよい歩く人間の影に潜み、心の隙間から入り込み「幻想」で惑わし、財産と健康を奪う代物に過ぎないのです。

 

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