牛乳の真実
2012.01.21執筆記事(一部加筆修正)
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*牛乳の真実
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「タブー」とは、触れたり口にしてはならないこと、の意ですが、人は何故タブーを作り出すのでしょうか。そのひとつに、特定の既得権者が「知って欲しくないこと」を話題にさせず、盲目にするため、という側面があるのは見逃せないことだと思います。
▼牛乳の普及
この国で「牛乳」が多量に消費されるようになったのは、戦後のGHQの政策によるもので、牛乳・乳製品などの動物性食品の消費促進とともに、パン食への移行までもが画策されました。(米はなんとか残りましたが…)
▽GHQの政策は、現在のこの国が歩まされている方向を確認する原点として貴重な資料で、現在では公開文書として閲覧できるものも多いです。
現在でも「牛乳」と言えば、栄養価の高い完全食、健康食、カルシウム補給に最適、etc、などと言われ、学校給食でも出されているくらいだから安心・安全なものだ、というのが「常識」となっています。
▼牛乳を飲むと?
一方、牛乳を飲んでも骨粗鬆症の予防にならないことは米国で行われた大規模疫学調査において実証され、米国では1998年から「骨粗鬆症の予防に牛乳を」というCMがメデイアから消えました。この国でも、2003年から骨粗鬆症に絡めた牛乳の宣伝が行われなくなりました。そして、日本よりも多量の牛乳を摂取している欧米諸国に骨折や骨粗鬆症が多いことは有名な話です。
乳がん、虚血性心疾患、心筋梗塞、脳梗塞の発生率と、牛乳・乳製品摂取量には高度の相関関係があることも指摘されています。
生殖機能への影響も多く見られますが、これなどは日本の少子化に貢献している可能性も否めません。
▼牛乳の現在
2000年代に入り、学校給食の所管である文部科学省は、学校給食での牛乳の摂取は「飲用に努めること」とし、以前よりゆるやかな基準を敷いてはいるものの、これまでに培われた「牛乳神話」は根強く、教育の現場でも飲用が推奨され続けています。
特に、国は異種動物の乳の危険性を知らないはずはなく、諸外国の関連データも無視はできないはずですが、これまでの政策の過ちを認められない基本的性質、酪農農家、関連加工業等の産業の存在に配慮していることもあるのでしょう。それも理解できなくはないですが、第一義は、国民の生命を守り、安心・安全な情報の提供と政策に務めることが基本のはずです。
せめて学校での牛乳の摂取は、希望制にするなどの配慮が必要なのは言うまでもないと考えます。
そして昨今では、原発事故の影響による放射性物質の問題も抱えています。今回の事故以降、以前に増して産地の違う牛乳が混ぜ合わされて出荷されている商品が増えていますが、これが何を意味するものなのか、も合わせて推考する必要があります。
▼「知ること」こそが防御の基本
「リスク」を承知で摂取するのは個人の嗜好として、「リスク」を知らせずに、推奨するというのは非道極まることなのではないでしょうか。
特に、子どもの一生は親の意向に大きく左右されます。
現在の社会には、この「牛乳」に代表されるような「知らされない事実が」あまりに多く存在します。
「安全・安心」だと、マスコミ等々が喧伝するモノ・コトなどは、なおさら疑ってかかる必要があるのが実際です。
「知ること」こそが、防御なのです。
▼以下のリンクは、山梨医科大学名誉教授の佐藤章夫氏が記述されたもので、とてもわかりやすく、その問題点、改善方法を説いています。
#まずは読み物として読んでみて、他の情報も見てみてください。
#佐藤氏はホームページで、意見等も受け付けてくれます。
#佐藤氏のホームページ、全般の一読をオススメします。
▽山梨医科大学名誉教授 佐藤章夫氏のHPです。
「生活習慣病を予防する食生活 」
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/index.html
▽どこから見たら良いか判断が付かない時、まずはここからどうぞ。
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/SchoolLunch/school.html
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